「プレサンス ロジェ 大正」の基礎は、場所打コンクリート拡底杭(一部除く)を採用しており、地中約24.5m合計22本の杭を堅固な支持地盤の地層まで打ち込み、建物全体をしっかりと支えます。
建物の耐久性において最も重要な役割を果たす構造柱には、帯筋の継手部分を溶接した溶接閉鎖型帯筋を採用する事により耐力的な粘り強さが増し、コンクリートの拘束力を高めることで、建物の耐震性を高めます。
外壁や戸境壁には、コンクリート内に鉄筋を二重に組むダブル配筋(一部ダブル千鳥配筋)を採用。シングル配筋に比べて高い構造強度が得られます。
キッチンの吊戸棚には、大きな揺れを感知すると、扉をロックする「耐震ラッチ」を設置しています。食器類などの収納物の落下を未然に防ぎ、住まう方の安全を守ります。
窓や出入口などの開口部には、開口部補強として縦・横補強筋を、さらにコーナー部には、斜筋を施しています。これにより、地震時における局部的な加重から開口部を保護。さらに、開口部廻りのひび割れを抑制します。
上下階の生活音への対策として、遮音性の高いLL-45等級のフローリングを採用することで床に物を落とした時のコツンという音のような軽量衝撃音の軽減に配慮しています。さらに、硬質パワーシートを複合することにより、床をへこみ傷等からしっかり守り、従来の木質フロアと比べ、床のライフサイクルを長くします。
ガラスを2枚組み合わせて、間に空気層を入れた複層ガラスを採用。断熱性能が高いため、暖房効率がよく、ガラス面の結露を抑制します。さらにカビの発生も抑える効果があります。
外気とふれあう外壁側の壁面・柱・梁には、断熱材(約20mm厚)を吹き付けた上に、仕上げ材を貼るというきめ細かな工夫を施しました。これにより外気温と室内の温度差を吸収。温度差によって発生する結露の防止に大きな効果をもたらしています。
最上階住戸には、屋上への照りつけによる室温上昇を抑えるため、屋上に断熱材を敷き詰める外断熱方式(一部内断熱方式)を採用しています。
万一の地震の際に玄関のドア枠が多少変形してもドアが開くよう、ドア枠は耐震ドア枠を採用。また、お子様などの指はさみに配慮し、枠と扉の間に指が入らないように隙間を改良した設計です。
当社では構造体コンクリートの耐久設計基準強度を24N/mm²以上に定めています。これは日本建築学会JASS5(建築工事標準仕様書 鉄筋コンクリート工事)の規定において、完成後およそ65年は大規模な補修を必要とすることなく鉄筋腐食やコンクリートの重大な劣化が生じないことが予定できる期間(大規模補修不要予定期間)であり、また継続使用のためには構造体の大規模な補修が必要となることが予想される期間(供用限界期間)がおよそ100年であると定められています。「プレサンス ロジェ 大正」では耐久設計基準強度30N/mm²~39N/mm²のコンクリート強度を有しています。
室内の快適性を高めるため、全住戸の窓サッシには、遮音性能T-2等級相当の防音サッシを採用することで遮音に配慮しました。
地震時に加わる主要構造体への負担を和らげるため、非耐力壁には耐震スリットと呼ばれている溝を設けています。このスリットにより、柱が破壊されるのを制御します。また、非耐震壁の縦・横・斜め・X型などのクラック(ひび割れ)を抑制し、もしもの場合にも、壁面全域にわたるクラックをスリット部分で遮断します。
メインバルコニーに面するリビング・ダイニングや居室の柱をバルコニー側に押し出したアウトポール設計を採用。各居室から気になる柱型をなくし、スペースを隅々まで有効に活用することができます。
床スラブ内部に中空部分を設け、スラブの重量を軽くすることにより剛性を高めたボイドスラブ工法を採用。床全体が梁の役目も果たすので、天井に小梁の出ないスッキリとした空間が実現します。
廊下から居室に入る際に床に段差がないとつまずく心配がなくて安心。そんなフラットフロア設計をキッチン、洗面などの水廻りまで展開し、住戸内をフルフラットに。掃除や家具の移動もスムーズになり、小さなお子さまやご高齢の方にも優しい安心の住まいが実現します。